コラムレター

2009/9/30 #0087 確率統計からみた死亡・入院リスク

  厚生労働省は3年に1度、死亡・医療に関しての患者調査データを、また毎年、生命表を発表しています。その中から興味深いデータをご紹介します。

長生きの確率
○ 40歳まで生きられる確率、男性98% 女性99%
○ 65歳まで生きられる確率、男性86% 女性93%
○ 75歳まで生きられる確率、男性70% 女性85%
○ 90歳まで生きられる確率、男性21% 女性44%
  このデータから見ると、男性は7人に1人が年金を受け取る前に亡くなっていますが、特筆すべきは女性で、なんと44%もの女性が90歳まで生きているのです。見かたを変えると女性100人中、44人は徐々に減りはすれども90歳を超えて更に生き続けるということです。ご主人は亡くなり、子供も独立して別世帯、収入と言えば年金のみ。そんな女性が今後も増え続けるのでしょう。厚生労働省はこのデータの推移を毎回分析していますから、この国の将来がどうなるかはお見通しなのでしょうが。

死因の割合
  がん死亡30%、心疾患15%、脳疾患12%(65歳男性)。相変わらずというか3人に1人はがんで死亡しています。

入院の病種割合
  入院している人を100人とすると、がんで入院11人、脳血管疾患で入院16人、特筆すべきは精神障害で入院が22人です。ストレス社会の中で心の病を持っている人が増えていると同時に今後は心の病に対する備えも重要になってくると思います。

病気別入院日数
  35歳から64歳までの男性の場合、胃がん30日、肺がん28日、大腸がん25日、肝臓がん20日、脳血管疾患58日、ここでまた驚きの精神疾患は557日。精神障害以外の入院であれば1ヶ月以内に退院する人は全体の84%、3か月以内に退院する人は97%、半年以内ですと99%です。最近の医療保険は1入院60日型が主流となりつつありますが、高額療養費制度やサラリーマンであれば傷病手当もあるのでまんざら間違いではなさそうです。
  しかし、自営業の方はそうはいきません。できるだけ長く備えたほうが安心です。また、入院初日から給付される保険を希望される方が多いですが短期入院には必要以上に備え、長期入院は念頭にない方が多いです。1日、2日の入院で保険がないと家計を圧迫しますか?

激変の時代を迎えての今後の方向性
  個人的な意見としては、短期入院には貯金で対応し、長期入院には保険で対応する、これが本来、保険の趣旨に沿った考え方です
  また、生命保険で全てのリスクに備えることは出来ません。例えば生きていて起こる不測の事態(入院、事故)にはある程度保険で対応できますが、ライフプランの変更を余儀なくされた事態(失業、離婚)には保険では対応はできません。あらゆる事態に遭遇しても臨機応変に変化できる保険が必要です。なぜなら保険というものは今ではなく、将来起こるかも知れないことに対しての備えでしかないからです。保険は宝くじと同じです。当たった人しかもらえないのです。そして皆さん当たりたくないけどお金を払って買っているのが保険なのです。


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